夕べは「スーパー・ブルー・ブラッド・ムーン」と言われる皆既月食でした。
なぜ、こんなに長い名前になっているのかというと、
ブラッドムーンが月食を意味するのですが、
ひと月に満月が2度訪れるブルームーンと、
月が地球に接近して大きく見えるスーパームーンとが重なったから。
なんでも、この三つが重なったのは、152年ぶりなんだとか。
そして、152年前の日本は江戸時代末期で、
スーパー・ブルー・ブラッド・ムーンの直後の2年弱の間に
大政奉還が起こったのだとか。
そんな風に、宙(そら)を見ていると、
なんだか、目には見えない大きな流れも
一緒に見えてくるような気がします。
でも、夕べの月を実際に目にしていると、
そんな激しさよりも、やはり月の静けさを、まずは感じました。
とは言っても、やっぱり、目に見える速度で形を変えていく月は、
いつもの静かな月とは違って
内側に秘めた大きなエネルギーも同時に感じてしまいます。
月は潜在意識を表す星。
その月が、大きく私たちに、いつもとは違った表情を見せたということは、
私たちにも、知らず知らずのうちに大きな影響を与えてくるのでしょうか。
ここ何年かの日本を見ていると、どこを切り取るかで
とても状況が良くなっているように見える部分もあれば、
逆に、悪くなってきているように見える部分もあります。
でも、共通して感じるのは、
どんな現象も、元々、それぞれの人が内側に持っていたものが
表面に出てきているのに過ぎないのではないかということ。
それは、言い方を変えれば、潜在意識にあったものが、
いろんな形をとって、表層に現れてきたと言えると思います。
もしかしたら、今回のスーパー・ブルー・ブラッド・ムーンをきっかけに
それぞれの人が元々持っていた内側のものが
もっともっと、いろんな形で吹き出してくることになるのかも、
なんて、そんなことも感じました。
そして、それが大きな社会現象として
動き出していく可能性が出てくるのかもしれません。
そんな内側のものが吹き出してきた時に、
私自身が大事にしていることは、とにかく謙虚であること。
傲慢になってしまうと、いろんなものが見えなくなってしまうし、
そうなると、現象もおかしな方向に向かってしまいます。
だからといって、その謙虚さは、卑屈になることとも違います。
ありのままを、ありのままに見つめ、受け入れること。
そして、そこから自分の進む方向を見つめること。
そんなことも、夕べのスーパー・ブルー・ブラッド・ムーンは
感じさせてくれました。
ところで、今回の写真は、昨日の月食を撮ったものには違いないのですが、
すっかり手を抜いてしまい、自分の部屋の窓から撮ったもので、
窓を開けると、猫に迷惑そうな顔をされてしまったので、
月食が始まった時に、一回だけ撮っただけだったのでした。
朝になって、パソコンに取り込んでみると、
影になった部分の方が、綺麗に映るんだということが初めてわかって、
月食の真っ最中に撮らなかったことを、ちょっと後悔しています。(汗)
丸い赤い月を見たい人は、検索して他で見てくださいね。
でも、今回は、赤い月を見ることができて、良かったです。