レモン

 

果実と同じく、フレッシュで爽やかな香りが特徴の精油です。

 

 

【身体へのはたらき】

意識をはっきりさせて、集中力、記憶力を強化します。

ある実験では、レモンの香りを室内に漂わせただけで仕事のミスの発生率が

半分にまで低下するという結果が得られています。
抗菌作用やデオドラント効果もあるので、

室内の空気を清潔で爽やかにしたいときにも使えます。


【心へのはたらき】

気分を明るくリフレッシュさせてくれます。

心を刺激して積極性を高めてくれる働きもあるので、

社交性を要求される場の香りとして適しています。


【注意すること】

キャリアオイルでのマッサージにも使われますが、光毒性があるので、

肌への使用後は日光に当たらないように注意してください。


【ミニ知識】

レモンの果実にはビタミンCが豊富に含まれていますが、

精油には含まれていません。

精油は香水をはじめ様々な製品の香り付けに使われていますが、

「レモンの香り」と謳っている製品の多くは本物のレモン油ではなく、

安価な「シトラール」という成分を香料として使用しています。


【エピソード】

「レモン」の名前は、柑橘系の果実を意味するアラビア語の「ライムン」と

ペルシア語の「リムン」に由来しています。

抗菌特性を持つことから、果実は古くから食用用以外にも

様々な用途に利用されてきました。

近代アロマテラピーの礎をつくったフランス人医師ジャン・パルネ博士も、

気化したレモンの精油が空気中の菌に及ぼす作用について詳しく研究しています。

 


 

【英名】 Lemon
【学名】 Citrus limonum
【科名】 ミカン科
【主産地】 アメリカ、イタリア、フランス、スペイン、アフリカ、

イスラエル、ブラジル、ギニア
【抽出部位】 果皮
【抽出方法】 圧搾法
【成分の一例】 リモネン、シトラール
【作用】 抗微生物、抗リウマチ、抗硬化、抗壊血病、鎮痙、抗毒、収斂、

殺菌、駆風、発汗、利尿、解熱、止血、殺虫、発赤、白血球の刺激、強壮、駆虫



 


写真撮影:青木繁伸さん