バニラに似たとろけるような甘い香りが特徴です。
「安息香」という別名があります。
【身体へのはたらき】
血流を増やしたり、血のめぐりをよくする働きがあるとされています。
肌のトラブル全般によく、とくに冬場のハンドクリームの原料に適しています。
【心へのはたらき】
「安息香」の 別名のとおりで、ストレスを解消し、
心をリラックスさせてくれます。
【ミニ知識】
精油の中でベチバーに次いで粘性が高く、とくに気温が低いときには、
瓶を逆さにしてもなかなか落ちてきません。
これは劣化などではなく、100%純粋な精油の元来の性質なので、
安心して使ってください。
【エピソード】
古代エジプト時代から、すでに香料として使用されていました。
他の多くの古代文明でも化粧品の原料として用いられたり、
悪霊を追い払う宗教儀式の薫香などにも使われていました。
現在は、香水の保留剤としても広く使われています。
【英名】 Benzoin
【学名】 Styrax benzoin
【科名】 エゴノギ科
【主産地】 ジャワ、スマトラ、タイ、インドネシア、ベトナム、ラオス
【抽出部位】 樹脂
【抽出方法】 溶剤抽出法
【成分の一例】 バニリン、桂皮酸エステル、安息香酸エステル
【作用】 抗炎、抗酸化、消毒、収斂、駆風、強心、消臭、利尿、去痰、
鎮静、止血、外傷治療
写真:アロマテラピー・ガイド