濃い茶色の液体で、ベンゾイン(安息香)と並んで粘度が高い精油です。
スモーキーな香りが特徴です。
【身体へのはたらき】
緊張を強いられる場面や興奮して寝付かれないときの
香りとして適しています。
【心へのはたらき】
インド、スリランカでは「安静の油」とも呼ばれていることからも
わかるように、心を落ち着かせる効果があります。
【注意すること】
粘度が高いので瓶を逆さまにしてもなかなか落ちてきませんが、
これは元来の性質によるものです。
【ミニ知識】
揮発スピードが遅いので効果は長時間持続します。
また、サンダルウッドやフランキンセンスと同じく、
年月を経るとともに香りがよくなる精油として有名です。
【エピソード】
原産地インドのカルカッタ地方では、
ベチバーでつくった簾が日除け用に使われています。
暑い日にこの簾に水を蒔くと、独特の香りが漂って
暑さを和らげてくれるといいます。
【英名】 Vetiver
【学名】 Vetiveria zizanoides
【科名】 イネ科
【主産地】 インド、タヒチ、ハイチ、インドネシア、エルサルバドル、中国
【抽出部位】 根
【抽出方法】 水蒸気蒸留法
【成分の一例】 ベチベロール、ベチボン、ベチベロン、ベチベン
【作用】 鎮静、鎭痙、催淫、消毒、血行促進、刺激、強壮