スイート・マジョラム

 

スパイシーさの中に甘みを含んだ香りです。

たくさんの優れた働きがあるので、幅広い用途に使われています。

 

 

【身体へのはたらき】

血液循環をよくして身体を温めてくれます。

冷え性や関節痛の人、あるいは 気管支炎や喘息の人などに有効です。
アロマテラピーでは、スキンケアにもよく使われます。


【心へのはたらき】

不安やストレスを鎮めて心をリラックスさせる効果があります。

リラックス や安眠を促す精油としては、ラベンダーや

カモミール・ジャーマン、カモミール・ローマンなどが有名ですが、

これらに匹敵する効果があります。


【ミニ知識】

制淫作用があるので、かつては宗教施設で使われていたこともあります。


【注意すること】

植物種的に異なるスパニッシュマージョラム

(学名・Thymus mastichina)の精油もありますが、

こちらも「マージョラム」の名前で呼ばれています。

香りと質はスイートマージョラムより劣るので、

購入のときには学名を確認することをお勧めします。


【エピソード】

名前は、「大きい」という意味のラテン語「マヨル」が語源です。

人の生命を長く伸ばす、すなわち「長寿になる」という意味がこめられています。
古代から薬草として広く使われ、とくに古代ギリシア人が愛用していました。

葉や茎は、いまでも料理用の香草として広く親しまれています。

 


 

【英名】 Sweet Marjoram
【学名】 Origanum majorana
【科名】 シソ科
【主産地】 リビア、エジプト、スペイン、イギリス、ハンガリー、

フランス、チュニジア
【抽出部位】 葉
【抽出方法】 水蒸気蒸留法
【成分の一例】 テルピネン-4-オール、シスーサビネンハイドレイト、

シメン、γ-テルピネン
 【作用】 鎮痛、催淫、抗酸化、消毒、鎮痙、抗ウイルス、殺菌、駆風、

頭脳明晰、強心、発汗、消化促進、利尿、通経、去痰、殺真菌、血圧降下、

緩下、神経調整、鎮 静、健胃、強壮、血管拡張

 

 

 

写真撮影:青木繁伸さん