シトラス系の代表的な香りです。
常緑の高木で、高さ約5m~10mに育ち、香り豊かな白い花を咲かせ、
花後に実をつけます。
その実の皮を圧搾して採ったのがオレンジの精油です。
気分を明るくしたいときには最適な香りといえるでしょう。
【身体へのはたらき】
気分を明るくしてくれるため、神経性の胃痛や神経性の下痢など、
心理的な問題からくるさまざまな症状を緩和してくれます。
食欲不振のときには、食欲増進作用も期待できます。
たるんだお肌や、脂性肌のケアにも用いられることがあります。
【心へのはたらき】
温かで、太陽を連想させる甘い香りには、
喜びと肯定的な思いを呼び起こす力があります。
そのため、オレンジの香りは、リラックスとリフレッシュを与えてくれ、
人と人の間のバリアーをおだやかにゆるめてくれるでしょう。
また、完璧主義であるために、頑張りすぎてイライラがつのってしまう人には、
楽観的な気持ちを呼び起こし、
逆に物事の成功を呼び寄せてくれる香りとも言えるでしょう。
【注意すること】
光毒性があると報告する研究と、そうではないという結論づける研究とに別れます。
いずれにしろ安全のためには、日光に当たる直前に
肌につけるのは避けた方がいいでしょう。
また、皮膚刺激を感じる人が多いのもこの精油の特徴です。
1%以下の濃度で使用するよう心がけてください。
【英名】 Orange
【学名】 Citrus sinensis
【科名】 ミカン科
【主産地】 イタリア、イスラエル、アメリカ、フランス、スペイン、
ブラジル、オーストラリア
【抽出部位】 果皮
【抽出方法】 圧搾法
【成分の一例】 リモネン、ネロール、シトラール
【作用】 抗うつ作用、消毒作用、殺菌作用、駆風作用、催胆作用、
血圧降下作用、強壮作用