猫は毛皮を着替えて帰ってくる 第9話【カルマの法則その2】

 

ミラムちゃんは、ネコの中でも、とても運動能力の高い
アビシニアンという種類の女の子でした。
でも、その次の生のダイちゃんでは、ネコの中でも運動能力がかなり低い
スコティッシュフォールドの男の子になりました。

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猫は毛皮を着替えて帰ってくる 第8話【カルマの法則】

 

仏教では「カルマ」と呼ばれる因果論があります。
自分の成したことが、そのまま自分に返ってくるという法則です。

そんなカルマの法則を意味するものは、
日本のことわざの中にも、いろいろと残っています。
たとえば、「因果応報」、「人を呪わば穴ふたつ」、「情けは人のためならず」、等々等々。
これらは、すべてカルマの法則を指している言葉といえます。

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猫は毛皮を着替えて帰ってくる 第7話【バルドーの話】

 

ところで、このシリーズのタイトルにしている
『猫は毛皮を着替えて帰ってくる』というネーミングは
実は、ネットの中で見つけたものでした。

それまでに飼っていた猫が死んでしまったけど、
少ししたら、転生してまた戻ってきたと感じている人が
意外にも、たくさんいらっしゃるようで、
それが密かな話題になっているようなのです。

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猫は毛皮を着替えて帰ってくる 第6話

 

少し間が空きましたが、前回の続きを書いていこうと思います。


ダイちゃんが、実はミラムちゃんだったと考えれば、
いろんなことが、つじつまが合ってきます。

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猫は毛皮を着替えて帰ってくる 第5話

 

ダイちゃんを迎えて三日目になると、
ダイちゃんをケージから、しょっちゅう出していました。
くうちゃんは、ダイちゃんを見かけると、シャーッと威嚇はしますが、
それ以上のことはしないと感じたからです。

 

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猫は毛皮を着替えて帰ってくる 第4話

 

ダイちゃんは、どんなにくうちゃんが攻撃的な態度を示してきても、
まったくその怒りに対して反応しないどころか、
ただひたすら、くうちゃんをなだめようとしているのです。

でも、そんなことに加えて、もう一つ、とても不思議に感じることがあったのです。

 

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猫は毛皮を着替えて帰ってくる 第3話

 

話はまた今年に戻ります。

先住のくうちゃんに対して、今年になって新しくお迎えした子は
ダイちゃんと呼ぶ事にしました。

 

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猫は毛皮を着替えて帰ってくる 第2話

 

このブログには、もしかしたら一度も紹介していなかったかもしれませんが、
7年前にせーりー君が他界したその1年後、
そのときは、まだ乳飲み子の男の子を拾って育てていました。

 

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猫は毛皮を着替えて帰ってくる 第1話

 

2016年の8月の暑い盛りの時、一匹のネコをお迎えしました。
今回は、その子にちなんだお話しを、何回かに分けて書く事にします。

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母のプロセス

 

愛ネコのミラムちゃんは、ある意味、私にとっては、
とても理想的な形で肉体から意識が離れていったと思います。
もちろん、悲しみはあったけど、
いろんな意味で、とても自然な形で訪れた死だったと思えます。

でも、科学が万能の今の時代に、
人間がそれを望むのは、少し難しいのかなと、
母を看取ったとき、そんな思いが出てくるような流れがあったのです。

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ミラムちゃんのこと その2

 

いよいよミラムちゃんが、本格的に動けなくなってきた頃から、
私は出来るだけ家にいるようにして、
ミラムちゃんの側にずっといられるようにしていました。

そんな頃、ミラムちゃんに
「生まれ変わったら、せーりー君みたいに天界に行きたい?
行けるかどうかはわからないけど」
なんて聞いてみると
「ううん、私は天界に行くより、今度は人間に生まれたい。」
というような思いが、強く私の中に入ってきたように感じたのでした。
 

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ミラムちゃんのこと その1

 

愛ネコのミラムちゃんに異変を感じたのは、
10月に入ってからのことだったと思います。

最初は、ちょっとしたできものが背中に出来ただけと思っていたので、
それほどは心配していませんでした。

でも、日が経つにつれ、ミラムちゃんの体力が無くなっていくのが
ハッキリとわかるようになってきたのです。

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変容のとき

 

本当に久しぶりのブログになってしまいました。
このブログから遠ざかっていた間、本当にいろんなことが起こりました。

まず、11月の始め頃、愛ネコのミラムちゃんが
ネコの肉体を捨て、転生していきました。

そして、それに続くように、11月の終わり頃、
高齢の母が、やはり、今生の肉体から意識が離れ、転生していきました。

じつは、ミラムちゃんのひとつ前の生は、
私が若いときに飼っていたネコではないかと、ずっと思っていました。

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平家の落人、隠れ里

 

先月、父が肉体を離れ、旅立ちました。
生まれた時から、私の一番の理解者になろうといつも努力をしてくれて、
そして、私が困ったときには、必ず助け船を出してくれていた
そんな父が目の前からいなくなるということは、
これまでに自分で想像していたよりも、大きな喪失感を感じています。

そんな父の葬儀の時、動かなくなった父の姿をジッと見つめていると、
遠い昔にも、同じことがあったことを思い出すということがありました。
 

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