箱根山のこと その後

 

箱根山の噴火について、報道の方は少し控えめになったようですが、
警戒レベル2の規制は相変わらずです。

火山による地震の方も、ピーク時ほどではないものの、
ときおり、ちょっと大きめの揺れを感じたりもします。

ただ、この火山性由来の地震ですが、
揺れたと思ってネットで調べると、きちんと情報が出てくるようになったのは、
本当に最近のことなんですね。

こちらのサイトが情報を出してくれています。
>>神奈川県温泉地学研究所

私が4年前に箱根に引っ越してきたときには、
地震だ、揺れた!と思って、テレビを付けて速報をいくら待っても、
なんのニュースも流れないどころか、
その後に、ネットをいくら調べても、箱根の地震のことは
どこにも出ていませんでした。

そんなことが数回ほど続いた後、近所の人に聞いてみると、
かつては、箱根の地震計は、箱根湯本にしかつけられておらず、
そのため、火山性の地震でいくら箱根の山が揺れても、
湯本で観測されなければ、
これまでは、なかったことにされてしまっていたそうです。

なので、数週間ほど前のニュースで、
観測史上最多の揺れ、と言われていた日があったのですが、
これは、観測を始めた年数があまりにも少ないために、
簡単に『観測史上最多』という揺れの数字が出るようなのでした。

ちゃんとからくりがわかると、
「なんだ」と肩すかしを食らうような気もするのですが、
もうちょっと、近所の人に話を聞いてみると、
ちょっとだけ怖い話もあったりも。

箱根の山は、ずっと、火山活動が続いている場所のわけですが、
やはり、ときおり、今回のように、活動が激しくなるときがあるそうです。

聞いただけの話でもあるし、その話の裏をきちんと取っているわけではないのですが、
何年か前に火山活動が激しくなったときには、
8千万円もかけて作った温泉を供給するための施設が
一個、吹っ飛んだことがあったのだとか。

でも、そのときは、あまり大きなニュースにはならなかったのかな。
施設が一個、吹っ飛んだということは、
今回よりも噴火活動が大きかったような気もするのですけども。。。

もしかしたら、騒ぎが大きくなると、観光に差し障りがあるから
これまでは、ニュースにならなかったのかもしれませんが、
生きている火山ならではの話なのかもしれません。

もっとも、これまで火山活動が大事にならなかったからといって
(施設が一個、吹っ飛んだことが大事ではないとは言えませんが)
今回も、これからも、大きな噴火はないとは言えません。

でも、こんな風に大地のエネルギーを直接に感じることができることは、
なんだか、とても貴重なことのようにも感じるし、
ある意味、とても恵まれているようにも感じてしまうのでした。

とはいっても、いま現在は、実家の人たちの引っ越し騒動で、
本当にバタバタしていて、残念ながら
落ち着いて瞑想できる時間はあまり取れない状況です。

そんなバタバタも、来月6月の中旬頃には
少しは落ち着けるかなという目処がついてきました。

その代わり、今度は、自宅に薪ストーブをつけるため、
自宅はちょっと工事中。

そんな感じで、またしばらくの間、引き続き
スタジオThothは休業させてもらうことになります。

また、再開できる目処がついたら
こちらからもお知らせさせてもらいたいと思います。

 

 

箱根の近況

 

箱根山の噴火の可能性が騒がれてから
半月あまりが経ったのでしょうか。

もっとも、噴火といっても、小規模な水蒸気爆発が起こるかもしれないというレベルで
立ち入りが規制されているのも
火口周辺から半径200メートルに留まるものだったりもします。

(一部ハイキングコースに関しては、一本道のため、規制しなければ
知らない間に火口に近づいてしまう可能性があると言う理由から
半径3キロで規制しているところもありますが。)

自宅は、小規模な水蒸気爆発の可能性を言われている大涌谷からは
直線で2キロのところにあるのですが、
ここにいると、逆にとても静かなエネルギーを感じています。

東日本大震災が起こる数日前くらいからのときは、
下にエネルギーが強く引っ張られるような、
それでいて、とてもイライラしたエネルギーを感じていたりしたのですが、
そのときのものとは、あきらかに違うエネルギーで、
火山の噴火のイメージとは、本当にほど遠い感覚なのですが、
心がシーンと静かなになっていくというようなエネルギーを
ずっと感じることができているのです。

そんなせいか、父が他界してからというもの、
1週間おきくらいに、実家の福井と箱根を行ったり来たりしているのですが、
いまの箱根のエネルギーを少しでも多く感じていたくて、
福井での用事が済むと、できるだけ早く箱根に帰る準備をしてしまうのでした。

そのエネルギーは、たとえるならば、
火山でありながら、母なる大地のエネルギーという感じでしょうか。
包み込むような優しさを併せ持った、とても静かなエネルギーです。

箱根が自宅なので、他に行くところもないということもありますが、
できるだけ、このエネルギーの中で
静かに瞑想を続けられたらいいな、なんて、そんなことを感じているこの頃でした。


2011年に撮影した大涌谷です。
いまは、さすがに近くまでは行ってはいませんが、
遠くから見た限りでは、この水蒸気が、もう少し高く立ち上っているようです。

それと、小さな火山性地震は多く起こるようにはなっています。