ジュニパーベリー

 

ウッディーで爽やかな香りが特徴です。

お酒のジンの原料でもあるヒノキ科のジュニパーの液果

(ジュニパーベリー)から抽出しますが、

収穫量が限られているので比較的高価です。

 

【身体へのはたらき】

利尿作用や解毒作用があり、体内の毒素や老廃物の排出を助 けてくれます。

むくみやだるさなどの改善にも効果があるとされています。


【心へのはたらき】

心を鎮めてくれるので、深い集中が得たいときや

リフレッシュしたいときに使いたい香りです。

勉強部屋や仕事場の香りとして適しています。


【注意すること】

腎臓に病気のある人は使用しないでください。
また、健康な人でも、連続して使用するときは、十分に注意してください。

ジュニパーベリーは名前の通り果実から抽出されたものですが、

ジュニパーと言われている精油の中には、

針葉や木部から抽出される安価な精油もあります。

これは、香り、質ともにかなり劣ります。


【ミニ知識】

以前は「妊娠中に使用すると危 険な精油」とされていましたが、

現在では危険性がないことが明らかになっています。


【エピソード】

ジンを使ったカクテルが食前酒として飲まれるのは、

ジュニパーに食欲を刺激する作用があるためだと考えられています。

香りには精神を浄化する力があるとされており、

宗教的にも祈りや癒しのための薫香に使われてきました。

 


 

【英名】 Juniper
【学名】 Juniperus communis
【科名】 ヒノキ科
【主産地】 ハンガリー、フランス、イタリア、ユーゴスラビア、

カナダ、クロアチア、オーストラリア、インド
【抽出部位】 果実
【抽出方法】 水蒸気蒸留法
【成分の一例】 α-ピネン、ミルセン、サビネン、テルピネン-4-オール
【作用】 抗リウマチ、消毒、鎮痙、抗毒、催淫、収斂、駆風、瘢痕形成、浄血、

利尿、通経、神経調整、殺寄生虫、発赤、鎮静、健胃、発汗、強壮、外傷治療
 

 

 

 

写真:アロ マテラピー・ガイド